日本の次期首相となる自民党総裁の選挙が27日に実施される。主要な争点は裏金対応をはじめとする党の改革らしい。
総裁選だから、党の改革が焦点となるのは当然とも言えるが、これは要するに政治腐敗を糺すということなのだろう。
昭和生まれの筆者からみると、令和の日本政治は昭和とあまり変わりがないという印象で、その旧態依然ぶりにはちょ
っとため息がでる。政治資金問題などは20世紀のうちに解決済みにしておいて欲しかった。いまの主要課題は気候対
策、巨大地震対策、安全保障などだと思うが、これらに関する総裁候補者のビジョンが重視されている印象はない。こ
れから党の体質をなんとかかんとか改善できたとして、それからようやくこうした大きな問題に取り組むのであれば、
全てが手遅れになりそうで怖い。日本には政権担当能力のある野党がない以上、自民党政権が今世紀中もずっと続くだ
ろう。それだけに、新総裁には頑張ってほしい。