マクロン大統領は27日、「大統領への質問に答える」動画をユーチューブ上で配信した。その中で、パリのRER(郊外連絡急行列車)に倣った鉄道網を全国の10の大都市圏に整備する構想について言及した。エコロジー移行を目的とする取り組みの一環と位置付けた。
実際には、この整備計画は2019年の「モビリティ大綱法(LOM)」の中に盛り込まれていた。国鉄SNCFのファランドゥCEOは去る7月のインタビューの機会に、「13都市にプロジェクトがあり、投資総額は130億ユーロに上る見込み」だと言明していた。大統領の今回の発表が正しければ、当初計画よりも規模が小さくなったことになる。
大統領は、整備対象となる都市の名前や、投資額の規模、また、整備事業の日程については明らかにしていない。既に準備を始めている都市としてはストラスブールがあり、近日中にも正式発表がなされる見通しだという。ボルドーも2018年に準備が始まり、今年中に発表がなされる可能性がある。リールやリヨン、エクス・マルセイユ、グルノーブルなどの名前も挙がっている。