10日にフランスで大統領選挙の第一回投票が実施された。有権者ではない筆者も、まずは普通に民主的な選挙が行われる国に住んでいることの幸運を改めて噛み締めたが、ふと選挙結果の地域別情報を見ると、筆者の居住するコミューンでは、外国人排斥主義の極右ルペン候補が4割以上の得票率でダントツのトップにつけているではないか! 今後は近所の人と挨拶するたびに、この人ももしかして極右支持者か、とちょっと怯えてしまいそうだ。民主主義というのは、どんなに嫌な相手とでも平和共存を図るということだから、仕方がないとはいえ、賢明な王様が強い権力を振るって愚者を滅ぼし、賢明な政策を推し進める理想的な独裁王 国とかも悪くはないなあ、と夢見てしまった選挙の翌日であった。