電動自転車のサブスクサービスへの参入が増えている。ベンチャー企業のMottoがパリでサービスを開始する。
Mottoは、ウーバーなどでキャリアを積んだ実業家のドリス・イベンマンスル氏が起業した。1年ほど前からBloom名義でパリで試験的にサービスを提供(200人規模)。その経験を踏まえて本格的な参入を決めた。実用性が高く、デザイン面でも優れた新開発の電動自転車を、月額75ユーロのサブスク方式で貸し出す。自転車の所有に踏み切れない人が自転車の利用を始められるよう、障害を除去するのが狙いで、随時解約が可能なサブスクサービスとし、また、整備と盗難への対応も手厚くした。故障の場合には24-48時間以内の修理を約束。盗難の場合には代車を提供する(いずれもユーザーの自己負担額を設定)。
Mottoはサービス開始に先立ち400万ユーロを調達。うち270万ユーロがエクイティファイナンスで、CassiusとFounders Futureが率いる投資家らが引き受けた。電動自転車は3年間にわたり使用し、その後は整備済み品として専門のECサイトなどを通じて売却する。