共和党のブルト氏、マクロン大統領支持を表明

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保守野党「共和党」の有力者であるエリック・ブルト下院財政委員会委員長がマクロン大統領への支持を表明した。10日付のルパリジャン紙とのインタビューなどで明らかにした。ブルト氏は、経験のある大統領に2期目を託すのが国のためになると説明。マクロン大統領については、政策にすべて賛同できるわけではないが、厳しい状況の中で政権を運営した手腕を評価すべきだとした。ブルト氏は共和党から離党すると言明。共和党のペクレス候補については、治安問題を前面に打ち出していることを挙げて、方向性を共有できないと述べた。
マクロン大統領の陣営にとって、保守陣営からの有力者の合流は支持の拡大の弾みになることが期待できる。他方、共和党のペクレス候補にとってこの離脱は痛手で、支持率が伸び悩む中で一段と厳しい戦いになる。
ブルト氏はサルコジ右派政権時代に、2007年から2010年にかけて予算相などを歴任した。サルコジ大統領絡みの事件などで追及を受けたことから2010年に閣僚職を退いたが、2件の事件で不起訴及び無罪判決を受けており、2012年からは野党側の人材が登用される規定になっている財政委員会の委員長を務めている。ただし、サルコジ政権絡みのあと2件の事件で予審開始通告(担当予審判事が起訴の是非を決めるために行う裁判上の手続き)を受けており、捜査が継続されている。