ロンドン・ヒースロー空港などで大規模な機能不全、8日に1300便程度が欠航に

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト、欧州レポート

ロンドン・ヒースロー空港をはじめとする英国の空港で9月8日午後、大規模な機能不全が生じた。多数の欠航が出て、多数の旅客が被害を被った。9日時点でも運航に支障が残っている。
航空管制大手のNATSにおいてシステム障害が発生し、8日午後のはじめより、予定されていた発着が不能になった。集計によると、8日には合計で1300便程度が欠航となり、9日にも177便が欠航となった。欠航したのはほとんどがヒースロー空港の発着便となっている。
NATSは9日朝の時点で、飛行計画を処理するシステムに障害が生じたと説明。サイバー攻撃の可能性を否定した上で、障害は解決済みだが、混乱した運航状況を回復させるにはまだ時間がかかると説明した。NATSは事態の究明のために掘り下げた調査を行うと約束して謝罪した。報道によると、アレクサンダー運輸相は、NATSのロルフCEOを召喚して責任を問いただす意向という。
LCC大手のライアンエアーは250便の欠航を迫られた。同社は被害額が数百万ポンドに上るとして、2023年に発生した大規模な障害(2000便が欠航し、70万人を超える乗客に影響)とまったく同じ原因で発生した障害だと指摘。NATO経営陣に辞任を促した。ブリティッシュエアウェイズでは100便余りで行き先変更などを迫られた。数万人の旅客に被害が出たと証言している。
NATSは2001年以来、英国政府が49%株式を保有する半官半民の企業の形態を採用しており、政府は重要決定に関与できる「黄金株」も保有している。国内の15空港を管理下に置いており、今回の障害は、ヒースロー空港に加えてロンドン・ガトウィック空港でも目立った。