仏ベンチャー企業Trucklyは、トラックの空き座席を利用したライドシェア仲介サービスを開始した。同社は48万ユーロをエンジェル投資家らから集めて、去る4月にサービスを開始。これまでに延べ655人の旅客の移動を仲介した。運送会社12社のドライバー243人が登録している。ドライバーは、本業の業務の行程のみを走行し、寄り道のようなことは一切しない。トラック輸送は国内で年間延べ100億kmに上り、空いている座席を有効活用すれば、温室効果ガスの排出量削減に貢献すると共に、燃料価格高騰に苦しむ運送会社とドライバーに追加収入をもたらすこともできる。既存の鉄道路線では不便な、ボルドー・リヨン間といった、交通手段が手薄なルートを中心に、低料金のサービスを旅客に売り込む。料金は1km当たり11ユーロセントに設定され、鉄道比では半額程度となる。Trucklyが20%の手数料を得て、残りは運送会社とドライバーが半額ずつ分け合う。Trucklyの試算によれば、年間に1台につき1000ユーロの収入を運送会社は得られるという。
Trucklyは、追加の資金調達を行い、2030-31年をめどに、独西伊を含む7ヵ国に進出し、年間500万人の旅客を仲介することを目指している。同社のビジネスモデルについては、10年前にWeTruckが同様の事業を試みて失敗した事例を挙げて、疑問視する向きもある。