パリ首都圏(イルドフランス地域圏)の南部に位置するフォンテーヌブローの森(セーヌエマルヌ県)で7月12日に森林火災が発生した。翌13日にも複数個所で出火があった。14日中に火災はおおむね鎮火したが、地中にくすぶっている火が再炎上する可能性があり、当局は数日間から数週間の間、警戒体制を維持する。2000ヘクタールを超える森林が焼失した。
全国的な猛暑の中で今回の森林火災は発生した。猛暑のため乾燥が広がり、火が燃え広がりやすい状況が生じている。従来、山火事は南仏の地中海沿岸に限られており、その他の地方ではほとんど発生しなかったが、近年では気候変動の影響から全国的に山火事・森林火災の被害が拡大するようになった。パリ首都圏での森林火災発生は異例の事態だが、今後は常態化する恐れがある。
当局は14日朝の時点で4人を勾留し、取り調べを行った。うち2人は関与を認めた。いずれも19歳の男性で、一方はフォンテーヌブローのボランティア消防士だった。この消防士は、ガソリンとライターで枯草に火をつけたと供述している。もう一方の容疑者は、誤ってたばこの吸い殻で火をつけてしまったと供述している。両者の間に関係はなく、いずれも13日に発生した別の出火に関与していた。残る2人は、12日に高速道路A6付近で生じた出火への関与が疑われているという。この火災では、A6及びA5が一時、通行止めとなり、さらに、付近を通過する高速鉄道TGVの運行にも支障が出た。