ロケット燃料にグリーン水素を供給する「Hyguane」プロジェクト、欧州宇宙機関(ESA)が推進

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欧州宇宙機関(ESA)は、仏領ギアナのクールー宇宙基地において、ロケット燃料等にグリーン水素を供給するプロジェクト「Hyguane」を推進している。2027年にも、「アリアン6」ロケットの燃料に用いられているグレー水素の10-20%をグリーン水素で代替することを目指す。
このプロジェクトには、仏エア・リキード、独MTエアロスペース、Be.blue、CNES(仏国立宇宙研究センター)、ギアナ大学、リエージュ大学などが協力する。プロジェクトの費用は5000万-6000万ユーロに上る。現地に5MWpの太陽光発電施設を整備し、その電力を投入して1.2MWの電解槽を稼働してグリーン水素を生産する。年間120-130トンの水素を製造する計画で、うち80トンはロケット燃料として用い、残る45トン程度は、充填施設を経由して重量車両向けに供給し、現地の水素モビリティの発展に貢献する。1kg当たり16ユーロの価格にて販売する。充填施設はリヨンのNerius Investが整備。同社が地元のリヨン・サンテグジュペリ空港に整備した充填施設で、この6月24日には、ESAが導入した水素燃料トラックに充填する試験が行われた。充填施設の整備には500万ユーロの費用がかかる見通し。
宇宙開発の脱炭素化を推進する目的に加えて、燃料調達の費用を長期的な見地から安定化させることも目指す。この数ヵ月間の原油価格の推移も、そのような目標の追求の妥当性を裏付けている。2029年までの期間に渡り施設の運用を継続し、熱帯の環境下での施設の耐久性などを検証する。