酷暑

投稿日: カテゴリー: 大熊猫集団の井戸端会議

フランスでは、1週間前ほどから酷暑が続いており、本稿の執筆時点(6月25日)の前日には、西部で最高気温が43度にも達した。パリでも40度に達したらしく、フランスは、サハラ砂漠やアラビア半島などの一部地域を除いて、地球上で最も暑い国となったという。筆者が住んでいる都市は南東部のアルプス山脈の麓の盆地であり、真夏には最高気温が40度に達するのは近年では珍しくない上、今回はむしろ熱波の直撃は避けられたようで、筆者にはそれほど暑いという実感がない。毎度同じようなものという感覚だ。それでも、最高気温はここ数日38度にまで上がっており、昼間は人通りが減っている。熱波の直撃を受けた西部や北西部の人々は慣れていないので、大変そうだ。フランスでは長期に渡る酷暑が稀だったため、国全体が酷暑への準備ができていないのだ。住居も寒さ対策が主で、南部を除いては、暑さへの対策はほとんどないように見受けられる。実際、筆者がフランスに来た30年ほど前までは、暑いのはせいぜい7月15日から8月15日ぐらいまでで、それ以降は秋風が吹くという感じだった。しかし、今年は、5月末には既に熱波が到来しており、今後どうなるのか予測がつかない。ちなみに、フランスでは、四季がカレンダーに明記されており、春は春分から夏至まで、夏は夏至から秋分まで、秋は秋分から冬至まで、冬は冬至から春分までと明確に決められている。なので、5月末に猛烈な暑さが到来しても、春なのである。日本でも気象台などではフランスのように四季が定められているのかもしれないが、一般の人々にとっては、桜が咲けば春というようなものであろう。一般の人々でもカレンダーに依拠して四季を分けているフランスとは大違いである。そうは言っても、フランス人たちも、春と秋がなくなりつつあることにはさすがに気づいており、今回の酷暑に際しては、エアコン需要が急増しているそうだ。ただし、エアコンが増加すると、人口密集地が多い欧州では、都市部の気温がさらに1-2度上昇するという予測も出されており、前門の虎、後門の狼という感じかもしれない。