パリ首都圏(イルドフランス地域圏)の公共交通機関を統括するIDFMは6月16日、クレジットカードで公共交通機関を直接に利用できる「オープンペイメント」のサービス展開について公表した。2030年までに段階的に導入する。
IDFMはこのサービスを、観光客のように、ごく短期にのみ利用する旅客向けを念頭に提供する。専用端末の配備には総額で1億4000万ユーロの投資が必要で、また、カード会社に支払う手数料等で年間2500万ユーロの負担が生じる。IDFMはこのため、高い利便性があるサービスを高めの料金で提供し、利用者に費用を負担させるという考え方を示している。具体的には、バスとトラムウェイでは通常料金よりも50ユーロセント高い2.55ユーロ、メトロ・RER・ローカル線では80ユーロセント高い3.35ユーロにて提供する。
バスへの専用端末の配備は既に始まっている。パリ市内と隣接する市内の路線バスでは8月末までに完了、パリ首都圏全域では2028年夏までの完了を予定する。他方、メトロでは、14号線のオルリー空港駅出口(料金が割り増しとなり清算が必要)に6月末の時点で導入され、続いて、7月8日にはモンマルトルのケーブルカーで導入される。その後は、観光客の多い路線を選んで駅に順次導入される。2027年7月に1号線、同年末までに4号線と14号線、そして開業予定の15号線と18号線に整備される。2028年には7号線と12号線に整備され、2030年にはRERなどを含めて全路線に整備される。
全線整備が完了するまでの間、メトロ以外の乗り換えはできず、メトロからRERへの乗り換えには別途乗車券が必要。車内改札は入構に使用したカードを読み取ることで課金を確認する。証明ができないと罰金を請求される。