BHVのパリ本店など、経営陣による買収決まる:SHEINは撤退へ

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不動産投資会社の仏SGMは6月16日、BHV(百貨店)のパリ本店等の営業権を経営陣に譲渡すると発表した。パリ本店と、ベルサイユ近郊のショッピングセンター「パルリ2」内の店舗の営業権を譲渡する。売却額は公表されていないが、SGMを所有するフレデリック・メルラン氏にとって持ち出しになるという。
SGMは2023年に百貨店大手ギャラリー・ラファイエットからBHVの営業権を取得した。SGMは立て直し戦略の目玉として、パリ本店に中国のファストファッション大手SHEINを招致したが、これは悪目立ちとなり、事業にとってむしろマイナスとなった。資金繰り困難に伴い支払いが滞ったこともあり、出店していたブランドが相次いで撤退を決めるなどして、パリ本店は最近ではディストピア百貨店のような様相を呈していた。メルラン氏は結局、近しい関係にあるBHVのコタンダンCEOら経営幹部による買収を受け入れ、損失の発生源を切り離して、不動産運用の本業で足場を固め直すことにした。
コタンダンCEOは、債権銀行団からの理解と協力は取り付けていると説明。700人にまで減っている従業員から会社への出資を募ることも明らかにした。騒ぎとなったSHEINについては、テナントとして契約関係が残っており、契約は誠実に履行するが、ガバナンスの刷新に伴い、退去の方向で交渉すると予告。撤退した他のブランドには、不払い・未払い問題の完全解消を約束し、復帰を呼びかける方針を明らかにした。パリ本店の不動産はカナダのブルックフィールド(投資会社)が保有しており、新生BHVにとってはブルックフィールドとの再交渉も課題となる。ブルックフィールドは店舗の2フロアを自ら開発する(ホテルを整備するという噂もある)ことを望んでいるともいわれ、建物の全体も改装中であり、厳しい状況の中でのリスタートとなる。定評があったDIY用品の販売を柱に、原点回帰で復活を図る方針という。
BHV名義の地方店舗については、SGMが今後も維持する。こちらも小売逆風の中で経営は順調とは言えず、SHEIN問題の行方も不安材料として残る。