代替肉を製造の仏Swap Food社の会社清算が決まった。6月11日に同社のサロモン社長が明らかにした。
Swap Foodは2010年にパリ首都圏で発足。当時はUmiamiという社名を採用していた。鶏フィレ肉を模倣した代替肉を、大豆起源のたんぱく質と酵母により製造することに成功。肉の繊維の質感を再現した点で、ナゲットやソーセージなど加工食品を模倣する代替肉製品とは一線を画していた。同社は1億ユーロ余りを調達(うち3分の1は借入により確保)し、成長戦略を進めていたが、需要は期待したほどは伸びなかった。プレミアム製品志向で製品価格を1kg当たり20ユーロ前後に設定したが、近年は本物の鶏肉価格が安定して推移し、本物と比べて高い価格設定を消費者に納得させることができなかった。同社によると、代替肉のシェアは世界では2-3%に上るが、フランスでは2%を下回っており、普及がやや遅れている。同社の発表によると、同社の売上高は2025年に200万ユーロとなり、前年比で2倍増を記録。固定費用は2026年までの2年間で半分に減った。欧州か北米の食品メーカーと提携して生産を加速する計画だったが、協議が不調に終わり、会社清算を決断したという。
同社の従業員数は66人で、うち48人は、アルザス地方デュピガイム(バラン県)にある工場(2021年までクノールが所有)に勤務している。会社清算に伴い全員が職を失う。