防衛ベンチャーの仏Alta Aresはこのほど、5000万ユーロの資金調達を完了した。Air Street Capitalが資金調達を主導した。
Alta Aresはドローンのインターセプターを開発。ウクライナに拠点を置き、全従業員数70人のうち20人がウクライナで勤務している。需要増に対応して、数ヵ月以内に人員を2倍に増やす計画。
同社のカンテール社長は法学部出身で、2011年にウクライナで研修した縁がある。ロシアによるウクライナ侵攻を経て、ドローンを迎撃する地対空防衛手段を開発する会社を立ち上げた。同社は、ロシア軍が多く用いる「Shahed-136」型ドローンのインターセプトを目的に「X-Lock」システムを開発。また、巡航ミサイルKh-101や誘導爆弾FAB-500を念頭に置いた「Black Bird」システムも開発した。調達した資金は、防空システムの穴を塞ぐことを目指すこれらシステムの増産体制確立に充当する。刻々と技術が進歩するこの分野で対応力を確保する技術開発も課題となる。中東紛争の勃発以来では同地方からの需要も急増しており、数百万ユーロ規模の契約を獲得したという。ウクライナには近く1000万ユーロを投資する計画で、戦線に新技術を投入してさらに磨きをかけることを目指す。今回の資金調達には、国際的な投資家(Cherry VC、OTBベンチャーズ、Harpoon Ventures、Apeiron、Expansion)も参加。同社は12-16ヵ月以内に数億ユーロ規模の資金調達を行う可能性も検討している。