仏国鉄SNCFの高速鉄道新車両「TGV-M」、就役開始が9月に

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仏国鉄SNCFと仏鉄道機器大手アルストムは5月29日、新型高速鉄道車両「TGV-M」の市場投入に関する認可を欧州鉄道機関(ERA)およびフランス鉄道安全機関(EPSF)から取得したと発表した。ただし商業運転の開始は、7月1日からさらに9月上旬へと延期されるとも発表した。「TGV-M」プロジェクトは10年前に始動。就役開始は当初2023年に予定されていたが、パリ五輪の2024年夏に延期された後で再度2026年に延期されていた。アルストムからの車両の納入遅れが原因であったが、両社は、「TGV-M」が既存の列車の改良型ではなく全く新しいタイプの次世代車両で、過去30年間行われてこなかった規模の開発計画であったため、ノウハウの構築や最新の規格を遵守することに時間を要したと説明している。
「M」は新型車両のモジュール性を強調するネーミングで、運行会社は路線や季節に応じて車両数を増減させることができる。1編成あたり740席を擁し(連結の場合には1400席)、従来のTGVよりも席数が20%増加する他、空気抵抗を低減するための「ノーズ」採用によりエネルギー消費量を20%、CO2排出量も32%削減する。またサフト社が開発したバッテリーが搭載され、架線断線や停電時でも列車が自律的に走行できるようになる。
アルストムは6月に最初の2編成、続いて8月末までに6編成、さらに2026年年末までに13編成を引き渡す予定。SNCFは計160編成を発注しており、そのうち30編成は英仏海峡を横断するユーロスター路線に充てられる。