ルーブル美術館改修計画のコンペ入賞作品が発表に

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仏文化省はこのほど、ルーブル美術館改修計画に関するコンペの結果を発表した。最終選考に残った5者の中から、仏建築事務所のStudios Architecture Parisとドイツ系アメリカ人アナベル・セルドルフ氏のチームが選ばれた。Studios Architecture Parisはルイ・ヴィトン財団(パリ)やLUMA財団(アルル)、セルドルフ氏はフリック・コレクション(ニューヨーク)やナショナル・ギャラリー(ロンドン)の設計を手掛けたことで有名。ランドスケープは仏BASEが担当する。
今回のプロジェクトは、2025年初頭にマクロン大統領が発表したルーブル美術館の再生プラン「ヌーベル・ルネサンス」の一部。ルーブル美術館の東側に新たな入口を作るプランについて、具体的なプランを募集していた。採用された案では、ルーブル美術館の東側部分である正方形のシュリー館の東側正面の前を一段掘り下げて庭園を整備し、この庭園と同じ高さに入り口を左右対称に2ヵ所設ける。現在の主な入り口である、シュリー館の西側に位置する「ピラミッド」は、年間400万人の入場者を想定して設計されたが、入場者数は今では年間900万人を超えており、混雑緩和に向けて東側に新たな入口を整備する。また、シュリー館の中庭の地下部分に作られる展示室の中には、入場者の95%以上が目当てにするモナリザ専用の展示室(面積3000m2)も含まれる。
入り口と展示室の整備費用は6億ユーロ以上と見積もられており、これとは別に古くなった設備等の修繕に必要な4億ユーロと合わせると10億ユーロを超える。費用は、ルーブル美術館アブダビからのライセンス収入、入場料収入、国からの補助金のほか、メセナにも大きな期待がかかっていたが、昨年10月に盗難事件が発生してセキュリティ上の欠陥が明るみに出て以来、企業側の熱意は薄れている模様。着工は2028年以降になると見られる。