世界のワイン消費量、2025年に前年比2.7%減:1954年以来で最低

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OIV(国際ブドウ・ワイン機構)が5月12日に発表した統計によると、世界のワイン消費量は2025年に前年から2.7%減少して2億800万ヘクトリットルとなり、1954年以来で最低となった。OIVは、消費量減少の要因として、購買力低下のほかに、消費行動の変化を指摘。消費者はより健康的な飲料を好むようになっており、若い世代は上の世代に比べてワインへの愛着が薄くなっている。
特に、米国、仏、中国の3ヵ国が世界消費量の減少に寄与。世界最大のワイン消費国である米国では、ここ数年消費が減少傾向にあり、2025年の消費量は前年比4.3%減の3190万ヘクトリットルとなった。OIVによれば、経済や消費行動などの様々な要因が組み合わさっており、トランプ関税の影響を特定することはまだ困難。欧州連合(EU)最大の消費国である仏でも、消費量は前年比で3.2%減少して2200万ヘクトリットルとなった。中国は、2020年には世界第6位の消費国だったが、2025年は11位まで後退。消費量は前年比13%減の480万ヘクトリットルとなり、2020年と比べると61%減少している。
EU内では、2位のイタリア(前年比9.4%減)のほか、ドイツやスペインでも消費量が減少。ほかにも主要消費国で軒並み消費量が減少する中で、ポルトガルやブラジル、日本などでは例外的に消費量が増えている。
消費が減少する一方で、世界のワイン生産量は歴史的に低い水準となった2024年から0.6%増と若干持ち直して2億2700万ヘクトリットルとなった。ただし、過去5年間の平均を9.4%下回っており、生産量は3年連続で非常に低い水準で推移した。OIVは、これにより消費と生産のバランスが概ね保たれ、消費の減少が在庫水準に与える影響が最小化されていると分析している。
生産水準の低下はブドウ栽培面積の減少につながっている。栽培面積は6年連続で減少しており、2025年は前年比0.8%減の700万ヘクタールとなった。特に、仏で栽培面積の減少が顕著。2025年は前年比4.4%減となり、3年連続で減少を記録。栽培面積は74万ヘクタールとなり、スペイン(91.9万ヘクタール)に次ぐ世界第2位を維持しているものの、3位の中国(73.3万ヘクタール)が僅差で迫っている。