欧州連合(EU)の統計機関ユーロスタットが4月30日に発表した速報によると、ユーロ圏のインフレ率は4月に3.0%となり、前月の2.6%を上回った。4月には、中東紛争を背景に、エネルギー製品の価格上昇率が10.9%に達し、前月の5.1%を大きく上回って、全体の物価を押し上げた。サービスは3.0%の上昇を記録、これは前月の3.2%からわずかに鈍化した。食品・アルコール・たばこは2.5%の上昇を記録し、前月の2.4%をわずかに上回った。工業製品(エネルギー除く)は0.8%の上昇を記録し、上昇率は前月の0.5%を上回った。
各国の統計機関が発表した国別の速報をみると、イタリアで2.8%となり、前月の1.7%を大きく上回った。規制対象外のエネルギーの価格上昇率が9.9%と高く、ガス・電力も5.7%の上昇を記録した。フランスのインフレ率は2.2%となり、ユーロ圏全体でみると低めではあるが、前月の1.7%から大きく上昇した。石油製品価格が14.2%の上昇を記録したのが響いた。ドイツのインフレ率は2.9%まで上昇し、前月の2.7%を上回り、2024年1月以来で最高の数字となった。4月にはエネルギー価格が10.1%上昇し、物価を押し上げた。