イラン戦争とキノコ

投稿日: カテゴリー: 大熊猫集団の井戸端会議

筆者は、4月半ば頃まで日本に一か月ほど一時帰国していたのだが、イランでの戦争のあおりで帰りの飛行機がキャンセルされてしまい、1週間ほど大阪で足止めを食ってしまった。そのせいで時間ができたので、高野山にまで足を伸ばして妻と山歩きをしていたところ、妻がMorille(https://ja.wikipedia.org/wiki/アミガサタケ)を一本見つけた。Morilleは、フランスでは高級食材とされ、これがよく生える場所は死の床に着くまで子供にも教えないというぐらいである。妻と筆者もそういう場所を一つ知っているが、確かに誰にも教えたことはない。しかしながら、日本では、アミガサタケを食べる習慣はほとんどないようで、妻は信じられないと言っていた。確かにアミガサタケは見た目が悪い上に、似たような毒キノコもあるので、日本で人気がないのは頷ける話だ。ただし、逆のケースもあり、日本では高級食材である松茸は、フランスでも生えるのだが、こちらでは履き古した靴下のような匂いがすると言われ、誰も食べない。所変わればというやつだが、いつかフランスで松茸が大量に生える場所を見つければ独占できそうだと夢想している。ただ、筆者が住んでいるアルプス山脈周辺では、松林そのものがほとんどない。大西洋側に行けばあるようだが、ちょっと遠すぎる。アミガサタケも日本でなら誰も探さないので独占できそうだが、こちらも遠すぎる。日仏間の距離は中東情勢やウクライナ戦争のせいでさらに遠くなった。飛行時間は延び、料金も高くなった。今回の足止めで新たに取り直したチケットは元のチケットの倍はした。いずれ元に戻るのだろうが、昔のような安心感はもうない。人生ままならないものである。