仏BHV(百貨店)の地方店舗にSHEINが出店した。アンジェ、グルノーブル、リモージュ、ディジョン、ランスの5都市の店舗内の売り場が2月25日にオープンした。
SHEINはパリのBHV本店内に去る11月に出店。SHEINが常設店舗を開くのは世界でも初めてで、この時には黒船扱いで物議を醸し、反対派の抗議行動などもあって騒がしい展開となった。BHVを運営するSGM社は、地方店舗にも順次SHEINを迎える計画だったが、提携先だったギャラリーラファイエットにブランド名を使用することを禁止され、SGM社は、保有する地方店舗網の名義をギャラリーラファイエットからBHVに改めた上で、SHEINとの提携を継続することを選んだ。それもあって、当初予定よりも遅れて地方店舗への進出が始まった。
BHVは、店舗により500-1000平方メートルの売り場を用意してSHEINを受け入れた。SHEINは品揃え等の権限を掌握し、店舗スタッフはBHVが提供する。パリ店舗には1日平均で5000人程度の入店があるが、売れ行きは冴えないという評判で、地方店舗の動員力にも陰りがみえる。AFP通信の集計によると、アンジェ店の場合、開店前に並んでいたのは10数人程度、ディジョン店では7人だった。パリ店舗と同様に、「ネットショップより高い」というのが大方の見方で、来店した熱心なファンは今後も購入すると話しているが、店舗展開の意義はあまり見えてこない。SHEINフランスの側では、ネットと店舗では価格設定は同じだと説明。買い物客らの印象は、店舗においては格安品よりも「プレミアム商品」に力を入れていることから来るものと考えられる。BHVは、若い世代の消費者の来店が増えて人の流れができれば、近隣の商店街にとっても有益だとして、SHEINの進出は誰にとっても利益があると主張している。