CMA CGM、ユーテルサットと契約:ワンウェブの利用を開始へ

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仏海運大手CMA CGMはこのほど、ユーテルサット(衛星事業者)と契約を結んだ。同社の低軌道衛星コンステレーション「ワンウェブ」のサービスを利用する。
ユーテルサットはフランスに本社を置き、英仏政府などが主に出資している。CMA CGMも1億5000万ユーロを出資して7.46%株式を確保しており、今回、本格的な協業を決めた。CMA CGMは、船舶用通信システムのインテグレーションを専門とするノルウェーのMarlink社製のアンテナを保有船舶に導入して、ワンウェブのサービスの試験を行っていたが、良好な成果が得られたため、保有船隊350隻に順次、対応アンテナを配備することを決めた。2026年末に配備が完了する。
ワンウェブの役務は主に、各船舶とCMA CGMの船隊管理センターとの間の通信確保に用いられる。出入港のタイミングを最適化・同期化するために船舶の航行速度を随時調整するなど、きめ細かい通信確保がもたらす利益は大きい。また、船員と家族の間の通信確保のためにも容量が割かれる。CMA CGMはこれまで、米スターリンクと契約してきたが、今後もこの契約を維持し、2社体制で通信需要を確保、船舶の現在位置や時間帯、通信量の需要に応じて、最適なコンステレーションを切り替えて使う方針で、Marlinkの技術により利用可能性が広がるという。