Betclic、Tipicoとの統合を経て欧州第4位のオンライン賭博事業者に

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オンライン賭博の仏Betclicは、仏エンタメ大手バニジェ(Banijay)の傘下に入り、独同業Tipicoとの統合を果たした。欧州大手となった。
Betclicは、フランスとポルトガルではオンラインスポーツ賭博で最大手。このほかにポーランドとコートジボワールで事業を展開している。Tipicoはドイツとオーストリアで最大手のオンライン賭博事業者。両社の統合により欧州第4位のオンライン賭博事業者が誕生する。統合は30億ユーロ規模の取引となり、このほどまとまった。統合を経て発足した新会社はバニジェの一部門となり、Betclicのベロー社長がその社長に就任した。
Betclicは20年前にベロー社長が創業。社長は2011年に同社を離れたが、経営不振に陥った同社を救済する形で2017年に復帰した。この時に、英国事業を含めて20ヵ国程度からの撤退を決め、事業を4ヵ国に絞り込み、復調を図ったという経緯がある。2025年には16%の増収を記録し、ユーザー数は540万人を突破。EBITDAは4億ユーロを記録した。Tipicoとの統合は、再び拡大戦略に転じるのろしとなり、同社は2030年までに世界5位入りを目指す。米州をターゲットの一つに据えて、企業買収を含めて様々な手段で伸長を狙う。
ベロー社長は仏業界団体Afjelの会長も務める。ベロー氏は会長として、フランスがキプロスと共に欧州連合(EU)においてオンラインカジノを禁止している国であることを挙げた上で、違法サービスが大手を振って行われており、正規のオンライン賭博事業者を不当に圧迫していると主張。規制の枠組みを整えて解禁することが、すべての当事者にとって利益になるとの見解を示した。