今年はミステリーの女王ことアガサ・クリスティの死去50周年に当たる。クリスティは1890年9月15日に生まれ、1976年1月12日に亡くなった。ミステリーファンはもちろんだが、ミステリーにさほど関心がないという人でも、クリスティの名前は知っているだろうし、作品の1冊や2冊は読んだことがあるのではなかろうか。それにクリスティの作品は今も世界各地でテレビドラマ化・映画化され続けているので、誰もがどこかで否応なく目にするだろう。また、演劇に疎い筆者はうかつにも知らなかったのだが、クリスティの戯曲『ねずみとり』はロンドンのウェストエンドで今日に至るまで上演されており、世界最長の連続上演を記録しているそうだ。文学の評価で、いわゆるメインストリームとミステリーやSFなどのエンターテインメントの間の不当なヒエラルキーが消滅しつつある現在、多くの人により長く読まれ続けて人類の想像力に働きかけ続ける作家こそが偉大な作家であり、H・G・ウェルズやコナン・ドイルと並んでアガサ・クリスティが英国の生んだ最も偉大な作家の一人であることは明らかだろう。ちなみにBBCは死去50周年を記念して、1955年のクリスティのインタビューの概要を紹介している。なかなか面白いので、一読をおすすめしたい。閲覧は以下のURLでどうぞ。中に一箇所誤植があると思われるので、ご注意ください。
https://www.bbc.com/culture/article/20260109-a-rare-interview-with-the-elusive-agatha-christie