ブリジット・バルドーと出演作品

投稿日: カテゴリー: 大熊猫集団の井戸端会議

ブリジット・バルドー(91)が昨年末に亡くなった。言わずと知れた往年の人気女優で、若い頃はフランスを代表するセクシーシンボルと言われ、世界的なスターだった人だが、女優としての全盛期は1950年代から1960年代。まだ美しかった当時の彼女をリアルタイムで見た人々も今や高齢で、数少なくなりつつある。後半生はむしろ動物愛護運動家としての活動で有名だが、同時に、容色の顕著な衰えでも注目を集めた。しかし、かつての美人女優が老醜に対する揶揄をものともせずに公の場に堂々と身を晒し、動物虐待に反対し続けたのはあっぱれで、その真摯さは疑いをいれない。その一方で、政治的には極右政党を支持し、人種差別的な発言でも物議を醸した点では、動物愛護運動のイメージダウンも招いた。良くも悪くも、20世紀半ば以降のフランス社会を象徴するセレブの一人だったことは確かだ。
改めてブリジット・バルドーのフィルモグラフィーをチェックしてみたが、デビュー作の「素晴らしき遺産」、代表作の「素直な悪女」などを含めて、筆者は彼女が出演した作品をなんと一つも観たことがないことに気付いた。シネフィルではないにせよ、1950年代と1960年代のフランス映画の人気作はかなり観ており、さほど好きではないゴダール監督の1960年代の作品さえ大半は観ているのに、なぜかブリジット・バルドー主演の「軽蔑」は観ていないのも不思議だ(しかも原作の小説は好きなのに。。。)。これはちょっと申し訳ない気がする。今後にチャンスがあれば、彼女の遺作をせめて一つだけでも観ておきたい。