内閣信任案否決でバイルー内閣が倒壊

投稿日: カテゴリー: 大熊猫集団の井戸端会議

8日、仏下院で内閣信任案が予想通り圧倒的多数で否決され、バイルー内閣が倒壊した。バイルー首相が絶
望的な賭けに出た背景には、与党が国会で過半数割れの中、首相の目指す財政再建策が左右の野党の支持を
全く得られず、予算案を通過させる目処が立たないままで、ほかに打つ手がない、という八方塞がりの状況
があった。9ヵ月の短命内閣に終わったが、野球でいえば(いかにも昭和世代っぽい例えだが)、毎回ラン
ナーを出しつつも変化球を駆使して粘りの投球を続けたものの結局は満塁ホームランをくらって降板、とい
う感じだろうか。短命内閣の連鎖はイタリアや日本のお家芸かと思っていたが、フランスもそれに似てき
た。もちろんフランスでも第三共和政と第四共和政では短命内閣が続き、政局が安定しなかったことは良く
知られている。大統領の権限を強化することで安定性を確保したのが現在の第五共和政だったはずだが、マ
クロン大統領の2期目は第五共和政の行き詰まりがあらわになりつつある。新たな政治体制の発明が待たれ
る、というのが筆者の感想だが、第五共和政で大統領になりたくてしょうがない政治家がまだひしめいてい
る状況では無理があるか。。。