「つり目」ポーズの広告で炎上

投稿日: カテゴリー: 大熊猫集団の井戸端会議

スイスの某大手時計メーカーの広告が中国のSNSで批判の的になった。この広告は中国人の男性モデルを起
用したものだが、このモデルが両目の端を二本指で押し上げて、「つり目」ポーズをとっていることが中国
人に対する人種差別だとの反発を招き、炎上した。中国を重要市場と位置づけている同社はすぐに広告を取
り下げて、英語と中国語での謝罪メッセージを中国のSNS上で発表するなど、平身低頭の態だが、同社製品
のボイコットを呼びかける声は静まっていない。問題のジェスチャーをやっているのが中国人だという点が
ちょっと微妙で、人種差別的意味合いがあるとすぐさま断定するのはいかがなものかと疑問に思うのだが、
確かにこれは海外で東洋人がやられがちな侮蔑的ジェスチャーであり、筆者もパリの街路ですれ違った黒人
の少年からやられた経験が何度かある(どういうものか、毎回相手は黒人の少年だったが、一緒にいた親も
子どもと一緒に笑っていたのはいただけない)。黒人が人種差別の犠牲者であるだけでなく加害者にもなる
ことを示す好例だ。それはともかく、仮に中国人消費者の過剰反応だとしても、スイス企業ともあろうもの
がこのジェスチャーの孕むリスクに気づいていなかったというのは驚くほかない。広告が公の場に出るまで
は何重ものチェックがあるだろうと想像するが、それにもかかわらず、とんでもなく間抜けな結果に終わる
ことがあるのだなあ、と考えてなんだかほっとしてしまう筆者の反応は、きっとおかしいのだろうね。