南仏オード県で8月5日に山火事が発生した。1万6000ヘクタール以上が焼失する大規模な火災となった。7日朝現在で延焼は止まったものの、鎮火には至っていない。日中に火勢が再び強まる可能性もあり、消防は消火活動を続けている。
オード県は地中海沿岸の西側に位置する。地中海沿岸は、夏季には乾燥し、強風も多いことから、山火事が多く発生することで知られる。ただ、今回の山火事は、国内で過去20年余りに発生した火災としては最大級となり、気候変動に伴う災害の規模拡大を思わせる事件となった。
火災は5日の16時15分頃、コルビエール山脈内に位置するリボート市で発生。風向に沿って南東方向へ燃え広がった。女性1人がサンローランドラカブルリス市内の自宅で焼死したほか、民間人2人が重傷を負った。消防隊員11人も負傷した。付近を通過する高速道路A9が数時間にわたり閉鎖され、指定区域の住民は外出せず自宅に待機するよう指令が出された。6日時点では2500戸が停電の被害を受けた。
今回の火災では火の回りが極めて速かった。この地方では、ワイン在庫過剰を理由にぶどう畑の減反が進められており、これが類焼のスピードが速かったことの一因ではないかと指摘する声も上がっている。