マッチングアプリの仏Happnはこのほど、AIを利用して初デート先のアイデアを提示する新機能「Perfect Date」の提供を開始した。初めて実際に出会う2人のデータを参照し、生活スタイルや好きな場所などから、双方がリラックスして話が弾むような場所を5ヵ所選んで提案する。
Happnのユーザーを対象にした調査では、56%の人が、初デートの場所を見つけるのが難しいと回答しており、ChatGPTなどにアドバイスを求めるという人も多かった。ユーザーのデータを持つHappnならば、より適切なアドバイスが可能になると考えて新サービスを開発した。
HappnはフランスではHingeとTinderに次ぐ第3位。ユーザーの半数は25-35歳となっている。いわゆるZ世代には、出会いなど煩わしいという人も増えているが、Happnはそうした世代を意識して、日常生活に密着したマッチングを志向。すれ違ったあの人にまた会いたい、というようなポピュラーな心情に寄り添って、好きな立ち寄り先から相手を選べる機能「CrushPoints」を提供している。
Happnのユーザー数は2022年の1000万人が2025年には1500万人まで増えた。社内では、13人のデータ技術者チームが新機能の開発に当たっている。恋愛関係にとどまらず、広く人と人との間をつなぐ関係構築をアシストするアプリとなることを目指している。