パリのグランパレ、本格的に再オープン

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

パリのグランパレがこの夏、再オープン後のフル稼働に入る。広大な空間を活用して、演劇やイベント、特別展などを同時開催する多目的施設となる。
グランパレは1900年のパリ万博の会場として整備された。折衷様式でガラスを多用し、天井まで45メートルという広々とした空間を実現。現代の大聖堂という趣があった。老朽化もあり、大規模な改修が必要となる中で、パリ五輪の会場の一つとなることが決まり、改修工事を経て再オープンした。パリ五輪時はまだ限定的な再開だったが、その後も工事を継続し、グランパレ本体については完了した。西側に位置する「アンタン宮」(「発見の殿堂」博物館が入居している)については、来年に工事が終了する予定。
この夏の特別展・イベントの目玉は、現代女性アーティストのニキドサンファルとその伴侶のティンゲリ、そして、そのよき理解者であったポントゥス・フルテン(ポンピドーセンターの初代所長)の特別展で、有名なティンゲリの機械アート20点程度が稼働状態にて展示される(1月10日まで、有料14-17ユーロ)。ブラジルのアーティスト、エルネスト・ネトの森を模したインスタレーション「Nosso Barco Tambor Terra」は7月25日まで公開で、こちらは入場無料。これ以外にも様々なイベント・展覧会が開催される。