コニャックの業界団体BNICが発表した集計によると、コニャックの輸出は2023年に1億6530万本となり、前年の2億1250万本から大きく後退した。22.2%の減少率となり、前年の4.8%減から後退幅がさらに大きくなった。
地域別では、主力市場である米国向けが45.4%減と大幅な後退を記録。新型コロナウイルス危機時に積み上がった在庫を整理する動きが続き、大幅減を招いた。反面、アジア向け輸出は14.8%増と好況を維持した。
前年の2022年は、前年比で後退したものの、過去30年間で第3位の輸出量を記録していた。それと比べての2023年の大幅減であるだけに、業界は今のところ強気の見方を崩していない。ただ、欧州市場では、コニャックを含むアルコールの全般的な消費後退が続いているなど懸念材料も多い。BNICは2024年の展望について、一進一退という展開になりそうだが、米国市場で改善の兆しも見えるとして、回復に向かうことを期待している。なお、2023年の収穫は30年来で最大という当たり年だったという。
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