大統領選世論調査:マクロン大統領が優位、右寄り候補の2位争いは熾烈に

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経済紙レゼコーなどの依頼で定期的に実施されている大統領選世論調査の結果(4-7日に実施)が8日付で公表された。各候補の力関係に変化がみられない展開となっている。
マクロン大統領の第1回投票における支持率は24%で、他の候補に大きく差をつけている。2位は保守野党「共和党」のペクレス候補と極右RNのマリーヌ・ルペン候補が17%で並んでいる。この後を、右翼の論客エリック・ゼムール候補が14%で追っている。一部の世論調査はゼムール候補がルペン候補に追いついたとの結果を示しており、この3者には、今後の展開によっては決選投票に進出するチャンスが十分にあると考えられる。5位以下の左派系の候補はいずれも振るわず、左翼政党「不服従のフランス」のメランション候補が9%で最も高く、環境政党EELVのジャド候補、共産党のルーセル候補、遅れて立候補したトビラ候補がいずれも4%で並び、社会党のイダルゴ候補は3%でさらに遅れている。
決選投票における支持率をみると、マクロン・ルペンの顔合わせになった場合はマクロン大統領が56%で勝利、マクロン・ペクレスの顔合わせになった場合はマクロン大統領が54%で勝利と、いずれもマクロン大統領が有利な展開になっている。今後のマクロン大統領の出馬表明を経て、支持がどう動くかが大統領選挙の結果を左右するとみられる。なお、「大統領選挙への関心がある」と答えた人は全体の64%となり、前週より4ポイント上昇しており、関心が高まるにつれて浮動票が動き、力関係に変化が生じる可能性もある。