2021年11月23日 編集後記

投稿日: カテゴリー: アライグマ編集長の日々雑感

ドイツのシュパーン保健相は11月22日、(全員が新型コロナウイルス感染するリスクがあるため)「ドイツの各人は冬の終わりには、ワクチンの接種を受けているか、感染から回復しているか、死んでいるか、のいずれかだろう」と警告した。接種に抵抗して、抗議行動すら展開する一部の根強いワクチン反対派を説得するにはこうでもいうほかないのだろうが、なかなか思い切った発言だ。筆者は今年の前半に2回の接種を受けたが、3回目のブースター接種が必要だといわれて、正直なところ少しうんざりしている。「コロナとの共生」が今後何年も続くのであれば、あと何回の接種が必要になるのか…
その一方で、WHOのテドロス事務総長は途上国にワクチンを回すために、先進国でのブースター接種は待てと呼びかけている。それ自体は一理あるのだが、新型コロナウイルスの感染が始まった時期に中国にさんざん「忖度」して、感染の拡大を招いた当事者がいまさらどの口でそんな白々しいことを言うのか。テドロスさんがやめろというのだから、それなら逆にやってやろうじゃないか、という気持ちになっているのは筆者だけだろうか?