仏Lifen(ヘルステック)はこのほど、5000万ユーロの資金調達を完了した。仏Creadevと米Lauxera Capitalが中心となり出資した。資金調達は2015年の設立以来で今回が3回目で、2018年に750万ユーロ、2019年に2000万ユーロの調達がなされていた。
Lifenは、クリテオ(行動ターゲティング広告)の設立にもかかわったフランク・ルウエ氏らが設立。同氏がCEOを務めている。病院間で、また職種間で、異なるソフトウェアにより生成されるデータを、どのアーキテクチャを利用していてもアクセス可能にするプラットフォームを開発し、サービスを提供している。フランス版電子カルテDPIには100%対応しており、病院間で、また病院と開業医の間で、医療情報を相互にやり取りすることが可能になる。多忙な医師は一般的に、新しいツールに乗り換えることを好まないが、Lifenは、複合機をゲートウェイとする使い勝手の良さを売り物として採用を広げた。現在は、570を超える官民の医療機関が同社のサービス(医療データのやり取りのためのLifen Documents、医療スタッフのシフト管理のLifen Planning)を採用している。同社は、統合型のプラットフォームを通じて医療イノベーションをサポートするための新たなサービスの開発を計画。さらに、欧州諸国への進出も予定しており、調達資金をこれらのプロジェクトのために用いる。