仏経済成長率、2021年に6.75%=仏中銀

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

フランス中銀はこのほど、2021年通年の経済成長率を6.75%とする予想を公表した。9月時点の予想である6.3%を上方修正した。
中銀は10-12月期の経済成長率が前の期比で0.75%になると予測。9月までの成長率に基づいて、通年では成長率が6.75%に達すると試算した。中銀は、10月末に実施した企業対象の景況調査の結果、経済活動の水準が9月の時点で危機前の水準を上回ったと判断した。なお、2020年には新型コロナウイルス危機の影響で経済成長率がマイナス8%にまで落ち込んでいた。
11月の時点では、経済活動は危機前の2019年末と比較しておよそ0.75%高い水準で推移している。受注残の水準は長期の平均を大きく上回っており、経済は10月と11月に引き続いて拡大局面にある。
その一方で、求人難はわずかに解消に向かっており、10月調査で求人が困難だと答えた企業は全体の49%となり、前月から5ポイントの低下を記録した。
部門別では、サービス部門が景気拡大のけん引役を果たしており、外食・宿泊、企業向けサービス、レジャーで特に回復が目立った。工業部門は全体として危機前の水準に復帰しているが、自動車部門は調達懸念から不振が続いている。