DentalMonitoring、評価額が10億ドルを突破

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

仏DentalMonitoringはこのほど、1億5000万ドルを調達した。評価額は10億ドルを越え、いわゆる「ユニコーン」企業の仲間入りを果たした。
同社は2014年の設立で、今回が2回目の調達となる。メリュー・エクイティパートナーズが今回初めて出資、既存株主のVitruvien Partnersも追加で出資した。
同社は歯科医向けのモニター用デバイスを開発。特に、主力のScanBoxは、歯列矯正用に開発された小型デバイスで、患者の口内のデータを収集し、スマホ経由でDentalMonitoringがデータをサーバーに集め、人工知能(AI)を利用したソフトウェアで3D映像などを再構成する。患者はデバイスをくわえるようにするだけで済み、データ収集に医師の介入は必要ない。医師はデータを参照して、治療が必要なら患者を呼び出すことができる。不要な診察を減らすことが可能になり、医師と患者のいずれにとっても利便性が高まる。
同社は現在、年商が1億ユーロ近くで、その8割を外国市場で達成している。50ヵ国で販売実績があるが、調達した資金で外国進出をさらに強化するなどして成長を狙う。