ルノー、ACCに合流せず

投稿日: カテゴリー: 欧州自動車・モビリティ情報

EV用バッテリーメーカー「ACC(Automotive Cells Company)」のヤン・バンサンCEOは9月27日、BFMビジネスに対して、ルノーはACCに参加しない方針だと述べた。ACCは、欧州がEV用バッテリーの調達をアジアなどに依存せずにすむように、域内でバッテリーの開発・生産を行う必要があるとの構想に基づいて、エネルギー大手トタルエネルジー(仏)と自動車大手のステランティス(仏伊)およびメルセデスベンツ(独)が均等出資して創設した合弁会社で、仏独政府や欧州連合(EU)の支援を得ている。「バッテリーのエアバス」などと呼ばれるこの事業にルノーも合流するかどうか注目されてきた。
バンサンCEOは「ルノーと多くの協議を重ねた」し、「今後も協議は続く」と述べた上で、「メルセデスベンツに対して提示したのと同様の条件を提示したが、ルノーはACCに参加しないことを決めた」と明言した。
ルノーはバッテリーに関して独自の計画を進めており、中国のエンビジョンと提携して、ドゥエに大型のバッテリー工場を設置することを予定している。