パリ19区内で麻薬常習者の一斉排除

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

パリ警視庁は24日朝、パリ19区内のクラック・コカイン常習者が集まる地区で一斉排除を実施した。同区内の別の場所に移送した。問題地区の住民は排除を歓迎しているが、すぐに同じ状態に戻ることを懸念している。パリ市は、問題の本格的な解決にはつながらないとして、警察の対応を批判している。
問題の地区は、リケ通りの南側、パリ東駅に発する線路脇のエオール公園とその周辺で、この場所ではしばらく前から、麻薬常習者がテントで生活するなどして集まり、麻薬の密売や売春、喧嘩などが横行していた。警察は24日、この地区にいた浮浪者らをバスに乗せ、19区北部のポルトドラビレットの東脇に位置する公園に移送した。北側がペリフェリック(パリ外周を一周する自動車専用道路)となっており、ペリフェリックの下を通る地下道があるが、警察は事前に地下道を封鎖する壁面を建設し、現場を袋小路のような形にしていた。ただし、麻薬常習者や、とりわけ麻薬密売人の移動の自由が封じられたわけではないため、自由に元の場所に戻ることも可能であり、また別の場所で取引が盛んになる恐れもある。
警察は、パリ市が、麻薬常習者に衛生的な消費環境を提供する施設を整備するまでの暫定的な措置として介入したと説明している。施設の整備にはまだ時間がかかることから、ポルトドラビレット公園が新たな集合場所となる可能性を含めて、状況はなお厳しいままとなる可能性が高い。