マルセイユ・ニース間のローカル線、トランスデブに運行委託

プロバンス・アルプ・コートダジュール地域圏は7日、マルセイユ・ニース間のローカル線の運行を、トランスデブ社に委託する方針を固めたことを明らかにした。鉄道旅客輸送事業の自由化における全国で初の事例となった。10月末に同地域圏議会が正式承認すれば成約の運びとなる。
プロバンス・アルプ・コートダジュール地域圏は、他の地域圏に先駆けて、ローカル線の運営委託先を決める入札に着手していた。従来の独占事業者である国鉄SNCF、トランスデブ、伊テロ(トレニタリア傘下)の3社による競争的対話を経て、トランスデブが選定された。
マルセイユ・ニース路線は160km。2025年から10年間(2年間の延長オプションあり)の期間の運行が委託される。トランスデブは、同じ費用で現在の1日7往復を14往復に増やすことを約束したといい、契約の全期間を通じて2億5000万ユーロを投資する。運行車両の購入や、ニースの保線区の整備などを行う。同路線の運行に当たっているSNCFの職員はトランスデブが引き取るが、待遇等に関する交渉は今後の課題となる。
トランスデブは都市交通(地下鉄・トラムウェイ・バス等)の専門企業で、仏政府系金融機関CDC(預金供託金庫)が66%を、独レートマン社が34%を出資する。世界17ヵ国に進出している。