観光客と共に帰ってきた詐欺師たち

一時に比べると観光客が戻ってきたことで、パリ市内の往来での各種の詐欺行為もぶり返す傾向にある。ルパリジャン紙が23日付で手口などを報じた。
代表的な「ゴブレット」の詐欺師は、3つのゴブレットの一つに玉を入れて順序を入れ替え、どれに入っているか当てさせるという賭けを持ち掛ける。手品の要領で玉を入れたように偽装し、実際には当たりはまったくないから、必ず外れるということになる。共犯のサクラが勝って見せることで、勝つこともあるのだという「実績」が作られる。1口50ユーロとかなりの高額だが、事情を知らない観光客が主に狙われる。ほかのゴブレットも開けて見せてくれといっても暴力的にすごまれるだけだから、面白半分に関わるのはやめておいた方がいい。この種の詐欺は、エッフェル塔付近、モンマルトル、ポンデザール、リュクサンブール公園で多い。詐欺団は手品師とサクラたち、そしてパトロール隊が来たら知らせる見張りたちにより構成され、東欧諸国の出身者が多い。
このほか、古典的な詐欺である「虚偽の署名活動」は、モンマルトルやルーブル美術館付近、ノートルダム寺院付近で多い。ろうあ者などを装って署名や募金を求める(それ自体が詐欺行為)にとどまらずに、隙があれば被害者から金品をかすめ取るという段取りになる。「汚し詐欺」は、なんらかの手段で通行人の衣服を汚し、親切めかしてそれを拭いがてら金品を奪うというもので、最近にビュットショーモンで摘発があった。「指輪詐欺」は、純金製の値打ちものの指輪を拾ったが、自分の指に合わないといった理由をこしらえて「安値」での買い取りを被害者に持ち掛ける。実際には何の価値もない指輪であり、払った金だけ損することになる。この詐欺は物品の種類やシチュエーションの異なる変種もあり、最近では16区で報告がある。