ジョゼフィーヌ・バケルがパンテオン入り、黒人女性で初

22日付のルパリジャン紙は、マクロン大統領が歌手・舞踏家のジョゼフィーヌ・バケル(1906-75)のパンテオン入りを決めたと報じた。11月30日に式典が行われるという。
パンテオンは共和国の偉人を祀る霊廟。黒人女性、また舞台芸術の世界で活躍した人物のパンテオン入りはこれが初めて
ジョゼフィーヌ・バケルは米国出身で(英語名はジョセフィン・ベーカー)、19才だった1925年にパリに渡り、当時としては斬新なショーを披露し、賛否両論のセンセーションを巻き起こした。巡業を通じて広く欧州諸国で名声を高め、1937年にフランスへ帰化した。第2次大戦中はレジスタンス活動に加わり、戦後には、出身国の米国において展開された公民権運動にも積極的に加わり、マーティン・ルーサー・キング牧師の演説で有名な1963年のワシントン大行進にも参加した。
ジョゼフィーヌ・バケルのパンテオン入りは、バケルの養子の一人であるブリアン・ブイヨンバケル氏、作家のパスカル・ブルックナー氏、歌手のローラン・ブルジ氏などが加わるグループにより提案され、マクロン大統領が7月21日の時点で、グループの代表者らに承認の意志を伝えたという。このところコミュニティ中心主義的な主張が高まる中で、普遍的な共和国の価値に賛同した黒人女性としてバケルをパンテオンに迎えるという選択は、大統領の日頃の主張に沿ったものだと考えられる。