パリ株式市場CAC40指数の構成企業、利益額が危機前の水準上回る

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パリ株式市場CAC40指数の構成40社の1-6月期業績がほぼ出揃った。利益合計額は危機前の2019年同期を上回り、全体として過去最高益を達成した。
アルストム、ブイグ、ペルノリカールを除く37社がこれまでに6月までの業績を公表した。各誌の集計により数値に差があるが、ルフィガロ紙は利益合計額を600億ユーロ強と報じている。前年同期には、新型コロナウイルス危機の直撃を受けて、合計で20億ユーロの純損失を記録していたが、今期には大幅な黒字に転じた。2019年同期比では40%増となり、過去最高記録を更新した。今期に赤字を記録した企業は、アトス(情報処理サービス)とオレンジ(通信)の2社のみだった。
全体の3分の2の企業が、2019年同期比での増益を記録している。売上高は前年同期比で19%増加したが、2019年同期と比べるとほぼ横ばいであり、全体として構成企業が利益率を大幅に改善したことがわかる。なお、2019年同期比で増収を達成したのは22社で、15社は減収を記録した。また、通年の業績予測を上方修正した企業は26社に上った。
好業績を反映してCAC40指数は上昇傾向にある。新型コロナウイルス危機の影響が大きかった2020年3月と比べて67.5%の上昇を記録しており、5日の終値は6781.19ポイントに達した。