フランスの外国人観光客、今年は5000万人に回復へ

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ルモワン観光閣外相は8月1日付の日曜紙JDDとのインタビューで、フランスを訪れる外国人観光客は今年通年で5000万人になるとの予想を示した。この数は、新型コロナウイルス危機前の2019年には9000万人を記録していたが、2020年には3500万人に激減していた。同相は、ドイツ、オランダ、ベルギーなどからの観光客は回復しているが、昨年夏に続いて英国人観光客の回復は遅れている。また、米国人観光客は戻ってきているが、アジア諸国からの観光客の回復は2022年以降になるとの見方を示した。
フランス人は今年も、外国を避けて国内観光を優先している。観光振興の公的機関アトゥ・フランスによると、7月に国内観光地を訪れた仏人観光客は昨年同月を上回った。7月21日から国内キャンプ場では「衛生パス」が義務化されたが、客足は好調を維持している。
ルモワン観光閣外相はまた、欧州連合(EU)域外に居住するフランス人にも「衛生パス」を発行すると予告した。EUで許可されたワクチンの接種を受けた証明、身分証明書、外国の滞在許可証の提出を条件に、「衛生パス」を発行する。受付が数日中に開始される。パスがあれば一時帰国等の再入国が容易になる。なお、今年年初時点で、国外に居住するフランス人は168万人を超える(うち36.5%はEU域内)。