9月の新学年:中高では陽性者発生学級でワクチン未接種者のみリモート授業に

投稿日: カテゴリー: 日刊メディアダイジェスト欧州レポート

ブランケル教育相は28日、ニュース専門局フランスアンフォとのインタビューの中で、9月の新学年における新型コロナウイルス対策について説明した。ワクチン接種の有無に基づいて生徒を別建てで扱う方針を示した。
ワクチン接種は12才より認められている。教育相は、中学校と高校について、陽性者1人が学級で確認された時点で、ワクチン未接種の生徒については7日間のリモート授業に切り替え、接種済みの生徒は登校授業を継続するとの方針を示した。小学校については、陽性者1人から学級を閉鎖し、リモート授業に切り替えるとした。「衛生パス」提示を登校の条件とする形での制限措置については、導入の可能性を否定した。
教育相はまた、感染状況に応じて4段階の制限措置を導入する方針を示した。緑、黄、オレンジ、赤の4段階で、体育の授業の継続やマスク着用(屋内、屋外)の是非、生徒間の距離の確保などの項目について、段階が上がるごとに制限を厳しくするという形が採用される。教育相は、9月の時点では黄又はオレンジになるのではないかとの予想を示した。ワクチン接種については、学校内またはその近辺に接種会場を設けて9月より接種キャンペーンが実施される。
この発表については、子供たちを差別する措置だなどとする反対論が、政府に批判的な勢力の間から出されている。教員組合は、室内の換気推進のための二酸化炭素濃度検知器の導入一般化や、少人数クラスの実現など、なすべき措置がなされていないと不満を示している。