カンヌ映画祭:パルムドールは仏女流監督作品に

カンヌ国際映画祭が17日の授賞式を以て閉幕した。最高賞のパルムドールはフランス映画の「Titane(チタン)」が受賞した。
カンヌ映画祭は昨年に新型コロナウイルス危機のため開催が取りやめとなった。今年は2年ぶりに開催されたが、春開催の例年とは異なり、7月の開催となった。授賞式では、審査委員長を務めたスパイク・リー監督が最初のスピーチでパルムドールの受賞作を明らかにしてしまうハプニングもあった。
パルムドールを受賞した「チタン」は、女流監督ジュリー・デュクルノーによるホラー映画。37才と、コンペに参加の監督の中では今大会最年少者の受賞であり、本作は監督にとって2作目の長編映画でもある。女性監督によるパルムドールの受賞は歴代2人目。女性の連続殺人犯(アガト・ルーセル)と、彼女を死んだ息子に重ね合わせる男性(バンサン・ランドン)の間の奇妙な交流の物語で、バイオレンスの要素がふんだんに盛り込まれている。審査委員会は、フランス映画で社会派の「オランピア―ド」(オーディアール監督)はあえて選ばず、女性監督によるフェミニズム的な背景がにじむ尖った作品をパルムドールに選んだ。前評判が高かったファルハディ監督(イラン)の「英雄」は、クオスマネン監督(フィンランド)の「Compartiment n.6」とともに、次点の「グランプリ」を受賞した。評価が高かった濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」も脚本賞などを受賞した。