グランパリ・エクスプレス:地下鉄新線開業は2024年のパリ五輪に間に合わず

グランパリ・エクスプレス(パリ大環状地下鉄)の整備事業を進める公営企業SGPは13日、建設日程の延期を正式に発表した。2024年のパリ五輪に向けて建設が進められていた一部区間の営業運転開始が2026年下半期に延期され、五輪には間に合わないことが確定した。
延期されたのは、16番線の最初の区間であるサンドニ・プレイエルとクリシー・モンフェルメイユ間、そして、この区間と並走する17番線のサンドニ・プレイエルとルブルジェ空港間の2区間。これら2区間は、パリ北郊外のセーヌ・サンドニ県内に位置し、その沿線には選手村やいくつかの会場、プレスセンターが配置されることになっていた。ただ、工事が遅れる見込みは既に濃厚になっていたことから、五輪組織委員会は、水泳、ウォーターポロ、バレーボールの会場を別の場所に移すことを決定済みで、プレスセンターの位置も見直した。大会期間中はバスを運行して足を確保することも決まった。
半面、既存のメトロ14番線の延伸部分は予定通りに2024年に完成し、五輪に開業が間に合う見通しになった。現在の北終点のサントゥアン市役所からサンドニ・プレイエル駅までと、南終点のオランピア―ド(パリ市内)からオルリー空港までの区間が完成する。オルリー空港に到着した選手団を選手村まで運ぶ手段が確保される。
このほかでは、15番線のパリ南方の区間(ポンドセーブルとノワジーシャン間)の完成は、これまでより数ヵ月間遅れて2025年末の予定となった。一連の工事の遅れの主因は新型コロナウイルス危機にあるが、16番線では、死亡事故が発生して調査のために現場が長期間にわたり閉鎖された影響も出た。工事の遅れによる予算の膨張は報告されていない。