ヴィカ、グリーンセメント拠点を仏国内に整備へ

仏セメント大手ヴィカ(Vicat)は、デンマークの技術を導入し、二酸化炭素の排出量を大幅に削減できるセメント工場をナンシー市(北東地方)の近郊に開く。2023年の開所を予定する。
ヴィカは、デンマークのFLSmidth社(エンジニアリング)からプラントを導入する。このために2億デンマーククローネ(2680万ユーロ)を投資する。プラントは日産400トンの規模で、クリンカーを40%まで焼成粘土により置き換えることが可能という特徴がある。これにより、同等の強靭性を維持しつつ、従来のセメントに比べてカーボン・フットプリントを16%削減できる。
セメントは世界の二酸化炭素排出の7%を占めているとされ、セメント部門における排出量の削減は気候変動対策に直結する。粘土は石灰石よりも資源としてより豊富であり、経済的な利点も大きい。ヴィカはセメントメーカーとしてはフランス第3位。欧州連合(EU)における二酸化炭素排出量削減の規制強化に対応し、持続可能なセメントの需要も高まっていることを踏まえて、今回の投資を決めた。欧州における「グリーン」セメントの初の製造拠点になるという。