社会党のイダルゴ氏、大統領選出馬に向けて集会開く

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パリ市のイダルゴ市長(社会党)は7月12日、ビルルバンヌ市で集会を開いた。大統領選挙への出馬を支持する社会党所属の議員ら数百人が集まった。
イダルゴ氏はこの機会に出馬表明はしなかったが、大統領選挙への出馬の前提となる500人の署名(国会議員、地方議員、市長から500人以上の署名を集めることが出馬の要件となる)の贈呈が行われた。集会には、イダルゴ市長の出馬を支持するラボー下院議員、ドラフォス・モンペリエ市長、オクシタニー地域圏のデルガ議長らが出席。上院の社会党議員団のカネル団長も出席し、500人の署名を贈呈した。社会党のフォール第一書記(党首)も集会に参加し、イダルゴ氏の出馬で党内にコンセンサスが形成されていることを印象付けた。
イダルゴ氏はこの機会に、「労働の価値」を政策の要に据える姿勢を強調。同じ左派の環境派との差別化を図る上で、労働と経済成長を志向する姿勢を打ち出した。イダルゴ氏はその上で、賃金水準の底上げやエコロジー移行の支援策、学校・教育や政教分離、治安対策を主な優先課題として掲げた。
この機会に、政策立案の協議を行う作業部会の設置が決まった。オクシタニー地域圏のデルガ議長が座長を務める。第1回投票より前に、環境派EELVと共産党との間で候補者一本化を実現するのが課題となるが、協議は難航も予想される。