ルノー:サンドゥビル工場、部品不足で休業

投稿日: カテゴリー: 欧州自動車・モビリティ情報

AFP通信の6月25日の報道によると、ルノーのサンドゥビル工場(セーヌマリティム県)は電子部品の調達難を理由に、7月末までに13日以上の休業を予定している。AFPが労組筋から得た情報として報じた。
労組FOのグロアゲン代表によると、25日朝に開催された社会経済委員会(CSE)で、経営陣が7月末までに最低でも13日間の稼働停止を計画していることを従業員に伝えた。ABS、ホイール、安全システムなどの電子部品がアジアで生産されており、品不足が発生していることが原因だという。グロアゲン氏は、1900人の正社員には大きな影響はないが、700人の派遣社員への影響が懸念されると述べた。
またこの休業により生産台数が7000台減少することになり、これは、従来は生産規模について常にルノー経営陣から保護されてきた同工場にとり「歴史的」な事態だという。同氏は、新型コロナウイルス危機を通じて、部品の調達でいかにアジアに依存しているかが明らかになったと指摘し、経営戦略の見直しが必要だと強調した。
サンドゥビル工場は、「ルノー・トラフィック(第2世代)」「日産・NV300」「三菱 ・Express」「フィアット・タレント」を組み立てている。2020年中には新型コロナウイルス危機の影響で8週間の休業を強いられた。