15日発表のINSEE統計によると、5月のインフレ率（前年同月比）は1.4％となった。前月から0.2ポイント上昇し、2020年2月の水準まで上昇した。インフレ率は、新型コロナウイルス危機と共に低下局面に入り、2020年後半には0％にまで下がったが、今年に入り上昇が続いている。
5月には、エネルギー製品が前年同月比で11.7％の大幅な値上がりを記録した。前月にも8.8％の上昇を記録していたが、5月にはさらに拍車がかかった。需要の増加が背景にあり、世界的な制限措置の解除の流れが需要を押し上げている。このほか、サービス料金は1.1％の上昇と、前月（1.2％）よりも上昇の勢いがわずかに鈍った。たばこ価格（5.3％の上昇）も、前月（5.8％）に比べると勢いが鈍った。他方、食料品は0.3％の値下がりを記録。工業製品も0.1％の値下がりを記録した。
前月比でのインフレ率は5月に0.3％となり、前月の0.1％から加速した。