緊急通報用番号の機能不全:ソフトウェアの不具合が原因=オレンジ報告書

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仏通信大手オレンジは11日、去る2日から3日にかけて発生した緊急通報用番号の機能不全に関する調査報告書を公表した。同日に行われた容量増強の作業に関連して不具合が発生したと報告した。
機能不全は2日の17時前に発生、3日の2時頃まで続いた。15(救急医療)、17(警察)、18(消防)のいずれでも、通話がつながらないなどの機能不全があり、5人の死亡がこの機能不全と関係があるものと考えられている。
オレンジの報告書によると、機能不全は通話の通信容量増強を目的としたインフラ見直しの作業中に発生した。現在、緊急通信のコールセンターの9割は、銅線経由の交換機を使用しているが、世帯の半数以上は光ファイバー経由のIP電話プロトコルに移行しており、2つの方式の間の相互接続を増強する必要が生じている。これに対応する目的で作業が行われていた。2日の午後には、修正を経た機器が再接続されたが、6つのサーバーにドミノ倒しのように不具合が広がるという想定外の事態が発生し、通信容量が制限された。オレンジによると、不具合を起こした機器は、欧州某社(ノキアとエリクソン以外、非フランス企業)の製品で、サーバーのソフトウェアに欠陥があった。この会社は直ちに修正用のパッチを提供した。
オレンジによると、緊急通報用電話でつながらなかったのは1万1800件で、これは通常の通話数(1日当たり17万件)の11%に相当する。緊急通報用番号以外の通話を含めると、300万件がつながらなかったという。オレンジはこの教訓を踏まえて、緊急時対応の迅速化などの改善を提案。また、コールセンターのIPプロトコル化を進めるのに協力することも提案した。